2021.0308〜0328
Roberto Zucco
『 ロベルト・ズッコ 』
Ito・M・Studio演技研究クラス第9回 8期生トライアル公演
2021年3月8日〜28日
2021年3月8日〜28日
2021.0308〜0328
Roberto Zucco
『 ロベルト・ズッコ 』
Ito・M・Studio演技研究クラス第9回
8期生トライアル公演
2021年3月8日〜28日
8期生トライアル公演
2021年3月8日〜28日
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演じたい気持ちを継続したい。
2021年3月、Ito・M・Studio演技研究クラス8期生を中心に、プロで活動されている方々のご協力を得て、戯曲をもとに映像作品を創るという新たな試みに挑戦しました。コロナ禍の創作は、現実と夢、生活と理想、善と悪等、様々な価値観が揺れ動く中で「演じる事とは何か」を否が応でも考えさせられる時間となりました。
勉強の題材に選んだ作品は1990年ドイツで初演された、フランスの奇才ベルナール=マリ・コルテスの『ロベルト・ズッコ』です。日常から断絶された空間と時間の中で応酬される夥しい台詞は、真理をその奥に隠しています。
虚構の物語は要求します。
「よく見ろ、よく考えろ」
予測できない現実を生きる私たちに、正しく想像する事の大切さを気付かせてくれる作品でした。
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2021年3月、Ito・M・Studio演技研究クラス8期生を中心に、プロで活動されている方々のご協力を得て、戯曲をもとに映像作品を創るという新たな試みに挑戦しました。コロナ禍の創作は、現実と夢、生活と理想、善と悪等、様々な価値観が揺れ動く中で「演じる事とは何か」を否が応でも考えさせられる時間となりました。
勉強の題材に選んだ作品は1990年ドイツで初演された、フランスの奇才ベルナール=マリ・コルテスの『ロベルト・ズッコ』です。日常から断絶された空間と時間の中で応酬される夥しい台詞は、真理をその奥に隠しています。
虚構の物語は要求します。
「よく見ろ、よく考えろ」
予測できない現実を生きる私たちに、正しく想像する事の大切さを気付かせてくれる作品でした。
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// Trailer
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『ロベルト・ズッコ』
作:ベルナール=マリ・コルテス
演出:伊藤留奈
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出演
瀬溝航希
高山一行
中島将来
米山涼美
竹内奈津子
工藤颯
奥山達也
坂口多美子
能瀬綾華
(8期生・出演順)
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協力出演
竹内修(伊藤正次演劇研究所OB)
世志男(中野笑店)
氏家恵(ウィーズカンパニー)
安田明由(3期生)
喜多貴幸(1期生・CES)
田中飄(カクタス)
(出演順)
田中飄(カクタス)
(出演順)
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スタッフ
撮影/編集:エレーナ サイコ
照明/写真:吉乃由夏(5期生)
演出助手:安田明由
照明助手:竹内修
メーク:リュウ ムニ
HP:弓手綾子(スロースターター)
協力:佐藤健士(伊藤正次演劇研究所OB)
伊藤慶子(Ito・M・Studio)
// Film Set
// Story
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戯曲について
この戯曲は実際にフランスで起きた連続殺人事件の殺人犯が題材になっているのだが、コルテスはスキャンダラスな側面や、サイコパスな心理描写に焦点を当てている訳ではない。15の場面、20を超える役柄から構成され、殺人犯ズッコの逃亡を通して様々な人物が登場する。
【場面】
1:脱獄 2:母殺し 3:テーブルの下
4:刑事の憂鬱 5:アニキ 6:地下鉄
7:二人の姉妹 8:死ぬ直前 9:デリラ
10:人質 11:取引 12:駅
13:オフィーリア 14:逮捕 15:ズッコ太陽へ
【登場人物】
ロベルト・ズッコ 母
少女 姉 兄 父 母
年老いた紳士 大男 上品な婦人 子供
短気なひも 憂鬱な刑事 取り乱した娼婦
売春宿の女主人 看守 警部 警察所長 他
戯曲のはじめには、心理学者カール・ユングのインタビューのこんな言葉がそえられている。
「第二の祈りの後、太陽の視表面が広がり、おまえはそこから男根が突き出るのを見るであろう。それが風の源なのだ。東の方角へ顔を向ければ、それも同じように動き、西の方角へ顔を向ければ、おまえについてくるであろう。」
これはミトラ典礼からの引用であるが、ユングは、ある病院で精神病者が太陽を見ながら唱えていた言葉が、古いミトラ祈祷書の内容と一致している事を発見する。この妄想と神話的内容の一致の現象が、ユングの普遍的無意識の研究の始まりとなる。普遍的無意識とは個人的無意識より深く、人類に共通な普遍的な層にあるのだと言う。
殺しを繰り返しながら逃亡するズッコは、無秩序な理解不能の凶悪犯であるのは事実である。しかし、ここで少し立ち止まりたい。何故なら、ズッコもまたミトラ典礼のこの言葉を唱えながら、太陽を目指していくのだ。行動を突き動かすものが何なのか、もう少し静かに考えたい。