「おたか!丈夫で暮せよ。」

台詞のbaton8

伊藤慶子(Ito・M・Studio代表)→神山征二郎(映画監督)

「おたか!丈夫で暮せよ。お前はわしに捨てられて 却って仕合わせやな」

戯曲『父帰る』
作 菊池寛

『父帰る』といえば伊藤正次演技研究所、という位、何度も数多くの研究生の出演作を拝見しています。父 荘太郎には多少見につまされるところがあったりで…。

★batonは神山征二郎→高久律子さんへ
バトンは伊藤研究所OGの高久律子さんに。高久さんの演じた、『父帰る』の母おたかの名演は今もよく記憶しています。私の中にも忘れがたい名演技というのはいくつかありますが、高久さんの「おたか」は、そのうちの一ツですので。

画像は、1920年(大正九年)新潮社より出版の私の秘蔵本『藤十郎の恋』の中表紙。※この戯曲集の中に『父帰る』も掲載されています。